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体育運動会指導の原理と実践
- 著者:
- 神谷拓 著編集
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- 目次
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オワコンの道を辿るのか、教育的に再生していく道を辿るのか、運動会は今、その分岐点にある。教員の働き方改革の影響等で運動会を縮小する学校、一方で、コロナ禍にあえて運動会を開催して、学校づくりや人間関係づくりに活かした事例もある。このような過渡期・混乱期にあるからこそ、運動会指導の原理や実践に目を向ける必要がある。
はじめに
第1章 運動会を取り巻く環境と実践上の課題
1 はじめに
2 運動会で発生した課題
(1)熱中症
(2)大気汚染や感染症の対策
(3)組み体操に関わる問題
(4)教員の働き方改革と時間の短縮
3 運動会における取り組み
(1)複数の機関・団体で連携した運動会
(2)地域や生活の課題と向き合う運動会
4 おわりに
◆コラム① 学習指導要領における運動会の位置づけと目標の変遷
第2章 運動会指導の原理
1 運動会と学校の教育計画
2 学校全体の教育活動とそれを支える教職員の同僚性
3 運動会は生活・集団の課題を解決する自治集団活動である
4 運動会は意志を表明する場である
5 運動会は教科書指導(学習)の影響を受ける
6 運動会は学習や生活に影響を及ぼす
7 運動会は課外活動や地域の生活から影響を受ける
8 運動会は学校と地域を足場にできる教育活動である
◆コラム② 学習指導要領における運動会の指導時間の変遷
第3章 運動会の実践
【1】コロナ禍で子どもたちとともに創り上げた運動会<小学校>
1 生活の不都合さに目を向け、要求へ
(1)「当たり前」と向き合う子どもたち
(2)今だからこそ
2 自治的な活動を考え始めたきっかけ――行事単元づくり
3 子どもたちの「やりたい」と向き合う学校の姿
4 感染症について学ぶ――7月初旬~8月中旬
5 動き出す子どもたち――実行委員と各委員による活動
6 くましろ祭のテーマを決める――児童会
7 他人ごとから自分ごとへ
8 職員・学校との連携
9 2つの意見表明
10 くましろ祭2020
11 その後の子どもたち
12 実践を振り返って
(1)水路を開く――子どもたちの要求を育む教育を
(2)「今までは全て先生が決めていた」――教師の指導性と子どもの主体性
【2】テーマの設定から始まる運動会<中学校>
1 運動会における歴史軸と社会軸
2 歴史的社会的意味の自覚
3 私の願い
4 子どもたちの持つ願いや思い
5 運動会に関わる組織づくり(運動会実行委員会)
6 実行委員会の活動
(1)テーマづくりの手順
(2)テーマづくりに対する指導
(3)選手宣誓について
(4)運動会のテーマと選手宣誓の例
7 テーマにもとづく自治集団活動
8 生徒の自治と教職員集団
9 運動会後の生徒
【3】部活動と運動会を「可視化」でつなぐ<高等学校>
1 自治を育みにくい土壌
2 剣道部における自治の挑戦
3 運動会におけるテーマの可視化
4 剣道部のテーマ・華進打破(カシンダハ)
5 テーマをプログラムにつなげる
6 テーマを役割分担につなげる
7 議論を可視化する
8 お金を可視化する
9 可視化できなかった場所の課題
10 自治集団活動の可視化と継承・発展
11 広がる自治の世界
【4】子どもと教師が「飛躍する」運動会<特別支援学校>
1 私と学校との出会い
2 神大附属の運動会
(1)運動会の位置づけ
(2)運動会のねらい
3 神大附属のプログラムと集団編成の特徴
4 演技づくりのプロセス
(1)演技内容は日々の実践を土台として
(2)ズレを埋めていく教師集団
5 中学部演技づくり「ロープパフォーマンス2019」
(1)「普段の授業」から「晴れの舞台」の運動会へ
(2)シンクロロープダンス
6 ブロック演技づくり
(1)動きを引き出す道具づくり――「大アーチ」「小アーチ」「マント」の登場
(2)子どもの動きを引き出す演技の構成
(3)運動会後の教師と子ども
7 運動会は保護者と子どもの理解を深める場
8 運動会の指導で大切なこと
(1)子どもの姿から出発する新たな運動文化の創造
(2)「教材の本質を捉える目」と「子どもの姿を捉える目」
(3)教師の願いを耕す
【5】全ての子どもが輝く、子どもが主人公の運動会を求めて
――広島・なかよし保育園の運動会の仕組みに迫る<幼稚園・保育園>
1 なかよし保育園がめざす子ども像と運動会
2 発達の節目・公開保育としての運動会
3 「葛藤・夢中・勝負・仲間・挑戦」――実践の基盤にある保育者の願い
4 3回チャレンジしてだめだったら「お助けマン」を呼んでもいいよ
5 運動会の「種目」は、だれがどういう基準で決めるのか?
6 「順位づけ」や「決着(勝敗)」は必要なのか?
7 合意形成と運動会――全ての子どもの「意見表明権」を尊重する
8 運動会を支える職場の同僚性
◆コラム③ 日本一小さな保育園のでっかい運動会
第4章 運動会指導の系統性
【1】運動会指導の系統性の考え方
1 系統性とは何か
2 生活課題・発達課題にもとづくねらいの設定(STEP1)
3 子どもによるテーマの設定(STEP2)
4 テーマにもとづく自治集団活動(STEP3)
5 活動の振り返り(STEP4)
【2】子どもの生活課題の導き方と議論の仕方(STEP1~2)
1 意志の把握の前に考えなければならないこと
2 日常的な子どもの意志の可視化
3 子どもの意志を鍛える
4 生活課題から出発する実践の確かさ
【3】テーマを貫く自治集団活動とセレモニー(STEP2~3)
1 行事づくりの主体の自覚化と自前化
2 一人ひとりの自立志向の強化
3 社会的・文化的実践への参加意欲の萌芽
4 儀礼としての「セレモニー」の意味
5 「成長の節」としてのセレモニー
【4】自治集団活動と役割分担(STEP3~4)
1 子どもが主人公の運動会
2 3年生全員に役割分担がある和光中学校の運動会
3 「子どもに任せる」指導
4 教師に求められる姿勢とは
5 「いいとこ見つけ」
6 「働きかける者がはたらきかけられる」
7 「あこがれ」を育て、「学年継承サイクル」を確立する
【5】運動会指導の総括と引き継ぎ(STEP4)
1 子どもにとっての「総括」
2 教師(集団)にとっての「総括」
3 保護者・地域にとっての「総括」
4 「引き継ぎ」の意義
5 もう1つの悪癖――「横並び主義」
6 行事の再評価
◆コラム④ 運動会と感染症の学習
◆コラム⑤ 学校・地域の協働と運動会
おわりに
